プレッシャーに押しつぶされ、受かると思っていた会計士試験に落ちる。そこから実践したメンタルの鍛え方とは?

【Vol.6-1 BDOシンガポール 公認会計士 岸賢一郎氏 キャリア編】

岸様インタビュー

MYGOAL 第6回目のインタビューは、BDOシンガポール 公認会計士 岸賢一郎氏。

日本の公認会計士の資格を持ち、米国公認会計士の試験もパスし、シンガポールの会計事務所で400人の社員のなか、ひとりの日本人として働かれている岸さん。学生時代は「海外」に全く興味がなかったという岸さんが、世界100何十カ国に拠点があるネットワークで、日本の存在感を高めていこうという意思を持つに至った経緯とは・・?

公認会計士のお仕事に興味がある方、必見です!ぜひ読んでください!!

《BDOシンガポール 公認会計士 岸賢一郎氏 インタビュー記事一覧》

  1. キャリア編 プレッシャーに押しつぶされ、受かると思っていた会計士試験に落ちる。そこから実践したメンタルの鍛え方とは? ←今ココ
  2. キャリア編 「会計」から「税務」の仕事へ。「日本」から「シンガポール」へ。外国人400人の中、ひとりの日本人として働くということ。
  3. 学生にむけて編 TOEICも会計士試験も、自分の努力がそのまま反映される。しかし仕事は、自分一人の力だけで成果を出せるものではない

海外や英語に関して、全く興味がなかった学生時代。

エイミー:学生の時代のことを教えてください。

岸さん:学生時代、海外や英語に関して、全く興味がなかったです。自分が初めて海外に行ったのは、会計士試験に受かって余裕ができた25歳のときです。

神奈川県横須賀出身で、高校時代、部活は軟式野球をやっていて、勉強はあまりせず、体育祭、文化祭などのイベントに熱中していました。僕の通っていた高校が、勉強していると「何お前勉強しているんだよ。勉強するくらいだったら文化祭の準備しろよ」「なんで、現役で大学行くんだよ。浪人しろよ」みたいなところだったので・・(笑)僕も浪人してから、受験勉強をしっかり始めました(笑)

浪人の時に英語を勉強して、英語面白いなあとは思ったんですけど、そこから海外に興味を持つことはなかったですし、高校時代は会計士になることも意識していなかったですね。

もし法学部に受かったら、弁護士を目指そう。とひとつの基準にしていた。

エイミー:ええ!そうだったんですか。大学の進路は、慶應大学の商学部に進んだ、とのことですが、この進路はどう選ばれたのですか?

岸さん:もともと高校時代も、浪人時代も法学部を目指していて、漠然と司法試験を受けようと思っていたんですね。でも司法試験って難しいじゃないですか。大学受験も、文系で難しいとされるのが法学部で。もし法学部に受かったら、弁護士を目指そうと。法学部に受からないのなら、弁護士になるのをやめようと、ひとつの基準にしていたんです。結果、法学部には受からず、慶應の商学部に受かったので商学部に進みました。

大学の授業で勉強した簿記が面白かった。会社法や民法が受験科目であり、法律の勉強ができる。会計士を目指した理由。

エイミー:大学生活はどう過ごされたんですか?

岸さん:大学ではテニスサークルに入り、塾講師のバイトをしていました。商学部に入った後も、専門職を目指したいという思いがあったので、最初は司法試験も考えていたんですが、会計士という職業を知りまして。大学の授業で勉強した簿記が面白く、また会計士の試験には会社法や民法が受験科目であり、法律の勉強もできるんですね。司法試験だと法律だけですが、会計士だと法律と会計の両方を学べ、比較的合格率が高かったので会計士を目指そうと決めました。大学の2年生後半でTACという専門学校に入り、試験に合格するまでの3、4年間通い続けました。

エイミー:会計士の勉強は、量もものすごく多くて、内容もものすごく難しいと思うのですが、勉強を始めたことで、大学生活はどのように変わったのですか?

岸さん:サークルには行かなくなりましたね。会計士試験の勉強を始めたのが2年の後半で、サークルって1.2年生のときが一番盛り上がるじゃないですか。3年は就職活動を始めたり、とみんな落ち着く時期だと思うので。自分はゼミには入らなかったので、ゼミをやらない代わりに専門学校に行っていた、という感じです。空いた時間にバイトを続けたりしていました。

2回目の短答試験。プレッシャーで力を出しきれなかった。

エイミー:会計士試験の勉強は楽しかったですか?

岸さん勉強は・・きつかったです。大学4年のときに、最初の試験に落ちて。1回で受かる人は、その当時あまり多くなかったので、しょうがないかなと。しかし大学卒業後にまた試験を受けて、これに落ちてしまったんですね・・このときは専門学校の模試の成績が良く、受かると思っていたので辛かったですね・・。

試験って、たったの3時間で合否がすべて決まってしまう訳で、そのプレッシャー下で1問解けないとなると「あれあれ・・?」と焦ってしまって。力を出せなかったんですね。2回目の試験に落ちて、「ここでやめるのも・・」と思いまして。ただ、もう大学を卒業していたので、試験勉強と両立させてバイトを始めることにしました。大学生のときにやっていた塾講師のバイトというのも考えたんですが、頭を使うことよりも精神的なところを強くできるバイトをしたいと思いました。

メンタルを鍛える方法。これまで全く経験してこなかったことに挑戦する。

エイミー:頭を使うことよりも、精神的なところを強くする、ですか・・?

岸さんこれまで全く経験してこなかったことに挑戦する、そして、それができたらメンタル的にも成長して、試験本番で緊張しないようになれるんじゃないか、と考えたんですね。

「自分にとって、何が一番遠いバイトって何かな・・?」と考えたときに、思い浮かんだのがマックだったんです。大学を卒業して、バイトでマックに入って、ハンバーガーつくるってあんまりないじゃないですか。

マックで仕事ができたら、試験いけるんじゃないかと。まわりのバイトはみんな地元の高校生たちですよ。面接に行ったら「本当にいいのですか?」「慶應の商学部を卒業して、高校生と一緒にマックですか?」と聞かれまして・・でも僕は「やってみたいんです。」と伝えました。昼間は勉強して、夜8.9時から閉店までバイトに入りました。試験直前までマックのバイトを続けて、9ヶ月くらい働きました。

エイミー:そのマックのバイトで学んだことって何だったのでしょうか?

岸さん高校生の中でも、落ち着いた気持ち、平常心を保つことですかね(笑)それによって、一問問題が解けなくても、焦らない心を得ました。今までどっちかというと、体を使う仕事をしてこなかったので、マックの仕事は結構、体力勝負なところがあって、中々うまくできないことが多かったですし・・・マックで忙しくバイトをすることを考えると、タックで勉強できるのって幸せなんだなあ・・ということにも気づかされました。

今まで「模試」のために勉強していたな、と気付いた。

エイミー:試験を受けたり、その勉強をするにあたって、大切なことって何なのでしょうか?

岸さん:2度目の試験に落ちた時、今まで模試のために勉強していたな、と気付いたんです。本番を意識していなかったんですよね。結構みんなもそうだと思うんですが、模試を意識しすぎてしまうんです。専門学校に入ると、「模試の上位になろう」という気持ち強くなるんですが、模試は専門学校の人がつくっているので、解きやすい。でも本番の試験は、大学の先生が作っているので、変なのが出てくると・・(笑)模試は試験の範囲もわかっているから、やはり本番とは違いますし。常に本番を意識して、勉強するのが大切だと思いますね。

つづき!

【Vol.6-3 BDOシンガポール 公認会計士 岸賢一郎氏 キャリア編】「会計」から「税務」の仕事へ。「日本」から「シンガポール」へ。外国人400人の中、ひとりの日本人として働くということ。

自分は決まられたことをやるより、自分でなにかつくっていく方が好きなので、シンガポールに来てからはジャパンデスクをつくって、新規のお客さんをとろうと、セミナーに参加したり、セミナーを自分でやったり、ニュースレターをつくったりしてきました。1年目2年目はお客さんがとれず、厳しかったんですけど、0からスタートというのが面白かったですし、大変だった分、いい経験になったと思っています。

BDOシンガポール 公認会計士 岸賢一郎氏 キャリア編より

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